「ANA」ファーストクラス、ビジネスクラス搭載の日本酒2019
今回は、JALに数日遅れて発表されました、2019年度「ANA」のファーストクラス・ビジネスクラスの日本酒です。一見すると、なんとなく落ち着いてしまったセレクトの感じです。無難が一番なんでしょうか。
それではご紹介していきましょう。(青字は当ブログでもご紹介している蔵元です)
ファーストクラス
2019年3月のみ
石鎚 純米吟醸 山田錦50(愛媛県)
・四国で最高峰の石鎚山のふもとにある酒蔵です。その他にも寿㐂心や賀儀屋など酒蔵の多い地域です。
2019年3~5月
而今 純米大吟醸 NABARI(三重県)
・こちらは昨年に引き続いて選ばれました。三重県名張市の山田錦で醸した間違いのない一本です。
紀土 KID 純米大吟醸 スパークリング(和歌山県)
・スパークリング日本酒はこの一本のみで、飲んだことはありませんが、紀土はいいですね。
大七 生酛 純米大吟醸 箕輪門(福島県)
・醸す酒すべてが生酛造りという大七酒造の代表酒。300ml瓶もありますが、1865円!!
天山 純米吟醸(佐賀県)
・天山より「七田」を醸す蔵と言ったほうがわかりやすいかもしれません。山田錦55%精米。
2019年6月のみ
田酒 純米大吟醸(青森県)
・文句ありません。
2019年6~8月
一ノ蔵 純米大吟醸 笙鼓(宮城県)
・山田錦を35%精米した酒です。一ノ蔵は無鑑査しか呑んだことはありませんが、吟醸系も試してみたいですね。
農口尚彦研究所 純米大吟醸(石川県)
・「現代の名工」に認定されている農口尚彦杜氏が引退後、後進のために復帰して醸す逸品。
2019年7~8月
鍋島 純米大吟醸 35%(佐賀県)
・間違いなく旨い「鍋島」が山田錦を35%まで磨いて醸した酒です。
2019年9~11月
久保田 萬寿(新潟県)
・なんも言えません。
惣誉 生酛仕込(栃木県)
・知らない蔵でしたが、これだけ特別純米です。大七と同じく生酛造りがウリのようです。
新政 NO.6 X TYPE(秋田県)
・こちらも昨年に引き続いてのセレクトです。この3本の組み合わせは面白そうです。
2019年12~2020年2月
菊姫 B.Y.大吟醸(石川県)
・B.Y.はバイではなく「Brewery Year」の略だそうです。出来立てをそのまま瓶詰ということで、ピチピチ感が楽しめるのではないでしょうか。
満寿泉 オーク樽熟成貴醸酒(富山県)
・水のかわりに日本酒で仕込んだ酒「貴醸酒」をオーク樽で熟成させた一本です。香りを愉しめそうです。
天狗舞 山廃純米大吟醸(石川県)
・山廃仕込みで醸した純米大吟醸。選者は生酛系がお好きなのでしょうね。
農口尚彦研究所 純米大吟醸(石川県)
・2019年6~8月に続いて再登場です。北陸の酒が強い印象ですね。
ビジネスクラス
ビジネスクラスも北陸勢ががんばっています。ファーストクラスとかぶる銘柄があるので、できれば違う銘柄チョイスでもよかったのではないでしょうか。まあ、ファーストもビジネスも乗る機会がないんですけど(笑)
2019年3~5月
天山 純米吟醸(佐賀県)
・2019年3~5月のファーストクラスでも選ばれている銘柄。「七田」でもいいと思うんですよ。
農口尚彦研究所 山廃吟醸酒(石川県)
・伝説の杜氏が山廃仕込みで醸す逸品。兵庫県産山田錦、長野県産美山錦を使用。
2019年3~8月
春鹿 桜純米(奈良)
・奈良県産ヒノヒカリを70%精米で醸す、ラベルも綺麗な酒。
2019年5月24日~8月
長命泉 吟醸純米 備前雄町(千葉)
・成田駅から成田山新勝寺に向かう途中にある酒蔵。もちろん新勝寺の奉納酒。
2019年6~8月
羽根屋 純米大吟醸50 翼(富山県)
・富山県産五百万石を50%精米。綺麗な酒。
農口尚彦研究所 純米酒(石川県)
・ビジネスクラスは農口尚彦研究所祭りですね。五百万石使用。
2019年9~11月
出羽桜 一路 純米大吟醸(山形県)
・ふるさと納税でもらいました。そういう意味では手に入りやすいかも。山田錦45%精米。
農口尚彦研究所 山廃吟醸酒(石川県)
・3~5月に続いて登場。
長命泉 純米大吟醸 一度火入れ(千葉県)
・こちらも2019年5月24日~8月に続いて登場。
2019年9月~2020年2月
真澄 純米 奥伝寒造り(長野県)
・長野県諏訪の酒蔵。7号酵母の発祥蔵でもあります。長野県産 美山錦、ひとごこち使用。
2019年12月~2020年2月
農口尚彦研究所 山廃純米酒(石川県)
・山廃仕込みの純米酒。五百万石を使用。これだけ選ばれているので、一度呑んでみます。
純米大吟醸 八海山 雪室貯蔵三年プライベートレーベル(新潟県)
・冬の間に降り積もった約1,000トンの雪を蓄えた雪室で3年貯蔵。山田錦、ゆきの精、五百万石を使用。
JAL、ANAともに「はずさない日本酒」のセレクトになっていますが、せっかく多めにセレクトされているのにANAは銘柄が偏りすぎな感じがします。ただ、このクラスのシートに乗る人はワインを呑むのかもしれませんので、ワインのラインナップをご紹介する機会も考えたいと思います。