ファーストクラスの日本酒「ANA編」

最新版ANAのファーストクラスの日本酒はこちらです。

以下は2018年版ですのでご注意ください。

今回は、航空機のファーストクラスで提供されている日本酒です。最初はANAです。

ANAでは、毎年、航空機に乗せるワインや日本酒のセレクションが行われています。なかでも日本酒に関しては「國酒」という名称を冠して力を入れているのがANAです。

12月16日追記:2018年12月~2月に供される日本酒は、農口尚彦研究所 純米大吟醸(農口尚彦研究所(石川))、七賢 純米大吟醸 大中屋(山梨銘醸株式会社(山梨))、天山 純米吟醸(天山酒造(佐賀))、カミマル 純米大吟醸40(根本酒造(茨城))です。カミマルとは茨城県常陸大宮市で1603(慶長8)年創業という超老舗の根本酒造が醸す銘柄で、こちらでは「久慈の山」と「カミマル」の2つの銘柄を醸しています。カミマルだけが美山錦で、その他の3銘柄は山田錦を使用しています。このブログでは七賢しかご紹介できていないので、我ながら勉強不足ですね。

8月24日追加:8月10日に発表があり、2018年9月~12月は「新政No.6 ANA-type純米生酒」がファーストクラスで提供されることになったようですね。ビジネスクラスでは9月~11月まで石川県、農口尚彦研究所の「山廃吟醸酒」を欧米路線で提供。12月~2019年2月までは、「山廃純米酒」。また、同期間のファーストクラスでは、「純米大吟醸酒」を提供します。

HPによれば、2018年6月現在提供されている日本酒のラインナップは、「茜さす 純米大吟醸」(土屋酒造店:長野)、6月限定「而今 純米大吟醸」(木屋正酒造:三重)7月限定「鍋島 純米大吟醸 吉川産山田錦」(富久千代酒造:佐賀)、8月限定「田酒 純米大吟醸」(西田酒造店:青森)の4種類となっています。

私は飲んだことがありませんが、「茜さす」の土屋酒造店は長野県佐久市にあり、江戸時代から日本酒を醸していた蔵を引き継いで1900年に創業。100年をゆうに超える歴史のある蔵です。地元酒「亀の海」のほかに、麦焼酎、米焼酎の「入魂」、「信濃司」、そば焼酎「信濃司」を醸し、さらに佐久地方の甘酒の元祖です。関係ないですが、佐久地方には土屋さんという姓が多く、私も知っている人がいます……。

「而今」も入っていますね。6月限定なのは生産量の関係だと思われます。通年で提供できるほど生産していないので、なかなか買えないわけですからね。ラベルにはNABARIと入っていますので而今の醸造元である木屋正酒造の地元、名張産山田錦なのではないかと思われます。2016年のものですが、たまたま飲んだことがあるので、写真を上げてみます。

「鍋島」は九州で一番の酒どころ佐賀県でも一番有名な酒です。このブログでも「九州の日本酒」でご紹介していますが、吉川産山田錦の純米大吟醸は飲んだことがありません。これも当ブログ「山田錦のうんちく」で触れた兵庫県特A地区吉川(よかわ)産の山田錦を使用したものです。

「田酒」はいわずもがな、50代だと第一日本酒ブームが新潟の三梅「越の寒梅」「峰の白梅」「雪中梅」で、第二日本酒ブームがこの「田酒」と「十四代」でした。そのくらい思い入れのある人が多い銘柄です。残念ながら「田酒」の純米大吟醸は飲んだことがありません。

その他でいうと、これまでANAの日本酒では新政酒造の「No.6」や宝剣酒造の「宝剣 純米大吟醸 八反錦」などがセレクトされていました。

ファーストクラスがある航空会社も少なくなっているうえに高額ですから、なかなか乗ることはできませんよね。なので、日本酒だけでもそんな気分を味わってみてもいいのではないかと思っています。

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