「醸し人九平次 うすにごり」年一回のお楽しみ酒

今回は、愛知県名古屋市で1789(寛政元)年創業の萬乗醸造「醸し人九平次 うすにごり」です。

萬乗醸造について

酒蔵が名古屋市にあるので、仕込水などが大変ではないかと思っていましたが、以前は蔵に湧き出る井戸水を使い、現在は長野県との県境から湧水を汲んでくるということです。「醸造家」を名乗る15代目久野九平治氏は、世界に目を向けていて、フランスのカマルグで作られた米であるマノビを使って日本酒を醸したり、2016年からフランスのモレ・サン・ドニにある自社畑で採れたブドウでワインを醸したりと、さまざまなチャレンジを続けています。米作りも同時に行っていて、兵庫県の黒田庄で山田錦を作り、岡山県で赤磐雄町を地元農家とともに作って日本酒に仕立てています。黒田庄は山田錦の特A地区に隣接している栽培奨励地区の兵庫県西脇市にあり、萬乗醸造の米作り担当の方が移住して米作りを行っています。

「醸し人九平次 うすにごり 黒田庄産 山田錦」

2019年から年一回出荷されている限定の生酒です。黒田庄産山田錦100%使用で、精米歩合は明らかにされていませんが、アルコール度数は16度です。柑橘系フルーツの香りに、口に含むと適度なガス感と苦みが先に立ちます。開栓したてだと甘味はほとんどなく、フレッシュですが硬い感じがしますね。2日目にはジューシーに変化。甘味も増してきました。ですが、5日目になると、かすかにガス感は感じるものの苦味が出て甘味はかなり少なくなっていました。今年は2日目が良かったです。

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