「二狼 2023」甘味と苦味のハーモニーを感じる酒

今回は、愛知県岡崎市で1690(元禄3)年創業の丸石醸造「二狼 2023」です。

丸石醸造について

創業以来酒造りを中心に行い、途中、木綿業や銀行なども興して隆盛を極めましたが、戦火により酒造りのみ今に至ります。岡崎市出身の有名人といえば現在、大河ドラマも放送中の「徳川家康」ですね。その名のとおり地元酒「徳川家康」「三河武士」を醸していますが、メイン銘柄はみなさんご存じの「二兎」。「二兎を追うものしか二兎を得ず」ということで「二兎」と名付けられたお酒です。何が二兎かというと、「味と香り、酸と旨味、重と軽、甘と辛、などなどを最高のバランスで味わえるように造ること」ということです。その「二兎」が狼の皮を被ったのが今回の「二狼」となります。

「二狼 2023」

雄町・山田錦・萬歳の3種ブレンド使用で、精米歩合は非公開です。2023年のテーマは「harmony」。酒米を複数種ブレンドしての醸造は初めてとのことです。味わいはというと、控えめな甘味と後から感じる苦味が特徴的でした。甘味と苦味のハーモニーは「二兎」にはない味わいです。

年に一度のチャレンジを「二兎」の造りに活かしているということです。どちらかというと甘味が特徴の「二兎」にちょっとしたエッセンスが加わると、呑むのがまた楽しみになりますね。

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