「千徳」宮崎県唯一の日本酒専業蔵

今回は、宮崎県延岡市で1903(明治36)年創業の千徳酒造です。創業当時は恒富酒造合資会社として醤油「富士」と清酒「さくら」の製造を行っていたそうです。1944(昭和19)年には延岡市周辺にあった酒蔵と統合して日向酒造株式会社となり、1961(昭和36)年に千徳酒造と名称を変更して現在に至ります。

その間に日本酒専業の酒蔵は徐々に減って、現在はこちらだけということですね。当然、生産量も少ないため、取り扱い銘柄として掲載されている「はせがわ酒店」でも滅多に入荷されないと店員さんが言っていました。アマゾンでも売っていますが、プレミア価格になっているうえに送料がかかるので、購入を見送ってきました。

ということで、ここは「ふるさと納税」を利用してゲットすることにした次第です。延岡市で1万円寄付するともらえる「千徳 大吟醸」です。山田錦を40%精米して低温仕込みしたものです。平成28酒造年度には鑑評会の金賞を取っています。

強くはありませんが、フルーティな香りです。スッキリした甘味があって、後口もさわやかです。もう少し酒臭いのかと思っていましたが、そうではなく、レベルの高さを感じました。

代表取締役兼杜氏の門田賢士氏は延岡工で甲子園に出場した経歴を持っています。周囲を焼酎蔵に囲まれながら日本酒を醸し続けるチャレンジ魂はそこから生まれているのかもしれません。気温が高い宮崎県ですから、温度管理が大変だと思いますが、頑張っていただいて宮崎県の日本酒の灯をともし続けていただきたいですね。

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