「田酒」日本酒界をリードする酒蔵

今回は言わずもがなの「田酒」です。日本の田んぼで出来たもののみを使用するということで、醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していない純米酒です。

その「田酒」を醸す西田酒造店は1878(明治11)年、青森県油川大浜で創業されました。油川は青森駅から津軽線でひとつ、青森湾に面した港町です。鎌倉時代から戦国時代にかけて“外ヶ浜”<津軽半島東海岸一帯>で最も栄えていた港でした。

西田酒造店は「田酒」のほかに創業以来の銘柄である「喜久泉」、さらに地名を冠した「外ヶ濱」を醸しています。淡麗辛口の「喜久泉」には「善知鳥」という高価な銘柄が、「外ヶ濱」には「FLOWER SNOW」という発泡日本酒があります。

田酒は「日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」という一念で商品化に着手。昭和49年1月に発売されました。それ以来、日本酒界をリードする銘柄として人気が持続しています。注文するお酒に困ったときに田酒があれば、頼んでもまちがいないですね。

写真は上から「田酒 純米吟醸 辨慶」幻の酒米「辨慶」を使ったもので50%精米。

「田酒 純米大吟醸」山田錦45%精米、はてしなく澄んだ味わいです。

「田酒 純米吟醸 雄町」。2016年のみの限定醸造となった雄町です。田酒らしいスッキリ雄町です。

西田酒造店の蔵人のスキルアップの一環として実施される、全国の様々な酒造好適米による酒造りの一環として雄町が試されました。

「田酒 純米吟醸 秋田酒こまち」ふくはら酒店100周年を記念して造られた、秋田酒こまち100%の純米吟醸です。酒屋さんが100周年もすごいですが、田酒に記念酒を造らせてしまうのがすごいですね。

「外ヶ濱 FLOWER SNOW 特別純米酒 生酒 華吹雪」華吹雪でFLOWER SNOWなんですね。にごりの発泡日本酒で、とても飲みやすい一本です。

西田酒造店のある青森県内の酒蔵では、田酒(青森市)、鳩正宗(十和田市)、じょっぱり(弘前市)、松緑(弘前市)の実力派社員杜氏4人が結成した「Future4」というグループがあります。秋田県のNEXT5よりも早かったそうなのですが、あまり知られていません。もっと声を大にして、商品を出してほしいですね。

 

 

フォローお願いします。