「出羽桜」カップ酒もGINJOにこだわる酒蔵

今回は山形県天童市で1892(明治25)年創業、出羽桜酒造です。もともとは安政二年に「熊政宗」という酒を造り始めたそうで、それが現在の「出羽桜」につながっています。山形県と秋田県の辺りを「出羽」と呼んだことが名称につながっています。酒米の「出羽燦々」にも使われていますね。天童市は太平洋と日本海に挟まれた中のちょうど真ん中にあり、米やさくらんぼで有名です。「山形政宗」も天童市にあります。

出羽桜酒造は早いころから「吟醸酒」を市販していて、1997年から海外にも販路を開拓し、「吟醸を世界の言葉に」と「GINJO」の名前を普及する活動を行っています。

私が呑んだのは、ふるさと納税でもらった「出羽桜 純米大吟醸酒 一路」。山田錦100%使用の45%精米。1982年に発売された初代「純米吟醸酒・一路」が「IWC2008」のSAKE部門でチャンピオン・サケとなったことで、二代目は純米大吟醸として進化しました。その後もさまざまな賞をとっています。山田錦の甘味がふくよかに口の中に広がります。

左は「出羽桜 純米酒 出羽の里」。出羽の里100%使用の60%精米。「出羽の里」は「吟吹雪」と「出羽燦々」を掛け合わせた酒米です。2016年にはIWCのSAKE部門純米酒の部でチャンピオン・サケとなっています。甘くもなく辛くもない、でも呑みやすい酒です。

ちなみに、こちらの返礼品「出羽桜チャンピオン・サケセット」は15000円の寄付でもらうことができます。

そして、出羽桜唯一のカップ酒も吟醸酒となっています。

写真は「出羽桜 吟醸酒」、使用米は不明ですが50%精米、アル添です。2008年に日本酒チャンピオンズカップのベストカップ賞(というカップがあるんですね)を受賞しています。

クセのない素直な味わいで、カップですが味わいがあります。濃厚というほどではありませんが、淡麗ではありません。その中間な感じの辛口です。とても呑みやすいです。

なぜ、カップ酒を紹介することになったのかは[「榮川」那須の秘湯で呑める酒]の回でご覧ください。

 

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