「総乃寒菊」九十九里浜近くで醸す千葉県の酒蔵

今回は、千葉県山武市松尾町で1883(明治16)年創業の寒菊銘醸です。山武市は2006年に4つの町が合併して出来た市で、蓮沼海浜公園があり九十九里浜に面しています。松尾町はその蓮沼町の隣にある内陸の町です。レギュラー酒はもちろん「総乃寒菊」。越後の「越の寒梅」のように房総ということで総乃という枕が付いているのでしょう。五百万石、山田錦、雄町などを使用して日本酒を醸しています。

ということで、「寒菊 純米大吟醸 無濾過生原酒 39-special thanks」です。雄町100%使用で39%精米。1年の終わりに感謝を伝えたいという意味だそうです。明利酒類の小川酵母を改良したM310酵母を使って仕込んでいますので、香りは高めです。若干甘めで軽い酸を感じます。雄町の力強さはあまり感じない軽い吞み口ですね。

千葉県の酒蔵は埼玉と同様に数は多いですが生産量があまり多くないので、見る機会が少ないのが玉にキズです。この蔵では日本酒だけでなく、クラフトビールの「九十九里オーシャンビール」や本格芋焼酎の「百蔵」なども造っていて、ビール工場に併設されたレストランや蔵見学などで愉しめる酒蔵となっています。

お近くに行かれた際は寄ってみてはいかがでしょうか。

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