「裏神蔵」濃酵なのにバランスのいい「責め」酒

今回は、京都市左京区のマンションにある洛中最古の酒蔵「松井酒造」が醸す「五紋神蔵」です。あれあれ、神蔵の印刷が逆版になっています。いわゆる「裏神蔵」ということですが、こちらは一般的に搾ったあとに強めに圧をかけて搾り出た部分である「責め」が瓶詰されたものです。ラベルにも「七曜」責めとありますね。

「神蔵 純米大吟醸 無濾過 生原酒 流通限定品「七曜」責め」100本限定品です。京都産五百万石使用でアルコール度数17度と高めになっておりますが、長期低温発酵仕込みということで濃醇ですがちょうどいい酸とかすかにガス感も感じられます。渋みがあったり濃すぎたりすることが多い「責め」のなかでは、とても呑みやすい一本となっています。

つぎの写真では五紋の文字も逆版になっています。

なかなか巡り合うことがない「裏ラベル」ですが、葛飾区四ツ木にある杉浦酒店が元祖といわれており、いくつかの酒蔵で責めを瓶詰して裏ラベルを作ったということです。「神蔵」はありませんが、HPで違う銘柄の通販がありますので、裏の味わいを愉しんでみたいと思っています。

 

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