「残草蓬莱」神奈川県のベッドタウンに近い酒蔵

今回は、神奈川県愛甲郡愛川町で1830(文政13)年創業の大矢孝酒造です。高尾と本厚木を結ぶ直線上にあります。丹沢山系の伏流水を使って醸すのは「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」「昇龍蓬莱」です。「昇龍」はClassic Styleで1~3年熟成し、「残草」はModern&New Wave Styleで速醸、新酒でリリース。スパークリングや低アルコールなどチャレンジ銘柄となっています。

ちなみに「蓬莱」とは仙人が住む山だったり、富士山のことだったりする高貴なところを指す言葉です。

こちらは「残草蓬莱 純米吟醸 Queeen 槽場直詰無濾過生原酒」、国産米100%使用で60%精米、アルコール度数は12度の低アルコール酒です。Queenではなく「e」がひとつ多いのが洒落ていますね。低アルコール度数の日本酒がいいのは、呑み口がかろやかなことと、後に残らないことです(笑)

こちらは山田錦と出羽燦々を使用しているようですが、華やかな香りとガス感、ほんのり甘味、軽快な旨味が感じられます。「賀茂金秀」の低アルコール酒と同様、夏場に冷やして呑みたいですね。

神奈川県も日本酒生産量は多く、大矢孝酒造もその中のひとつです。意外と米どころだったりして、ドメーヌ化を目指している蔵もあるくらいですから、意識高い系の蔵元が多いのではないでしょうか。酒どころとして見逃しがちですが、これからも注視していきたいところです。

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