「松みどり」若き蔵人が醸す新しい酒

今回は神奈川県足柄上郡松田で1825(文政8)年創業の中澤酒造の「松みどり」です。丹沢の地酒と銘打っているように、丹沢山系の麓の御殿場線松田駅、小田急線新松田駅の近くにあります。小田原にも近く、かつては小田原藩に酒を納めていて、そこから「松美酉」という名前をいただいたということです。

現在はまだ32歳、11代目の鍵和田亮氏が酒造りを引っ張っています。東京農大を卒業後、宮城県の一の蔵で2年間修業して実家に戻りました。地元、松田山に咲く河津桜から取った「桜酵母」を使い、地元産の米で醸した「亮」、さらに今年は109年前に発見された清酒酵母を復活させて醸した「松みどり 純米吟醸 S・tokyo」を発売し、初の海外発売を考えているそうです。

こちらは「特別純米酒 松みどり 生原酒」。岡山県産山田錦20%で50%精米、長野県産美山錦80%使用で55%精米。通常使用している「9号酵母」ではなく「7号酵母」を使い低温で醸した意欲作です。旨味、控えめな甘味、後味スッキリの美味しい酒です。

まだ32歳という若さで、新しい酒にチャレンジしている亮氏にこれからも期待したいですね。

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