「ソガ・ペール・エ・フィス サケ エロティック ヌメロシス」この時期だけの愉しみ酒

今回は、長野県小布施市で1942(昭和17)年創業の小布施ワイナリー「ソガ・ペール・エ・フィス サケ エロティック ヌメロシス」です。1942年創業はワイナリーの創業ですので、ワイン造りができない冬の数週間で「ソガ・ペール・エ・フィス サケ エロティック」という日本酒を造りだしたのがいつだかはわかりません。

小布施ワイナリーについて

創始者の曽我市之丞氏は小布施の地でブドウを作り始め、戦時中の生活の糧としてワイナリーを始めました。小布施ワイナリー(「ドメイヌ・ソガ」)のある小布施に行くには、JR長野駅から私鉄の長野電鉄に乗ります。長野電鉄の終点は湯田中駅で、そこからバスに乗ると猿が湯に浸かっている地獄谷温泉に行くことができます。小布施駅は路線のちょうど真ん中あたりにあり、長野駅から30分ほどです。ワイナリーの隣にあるショップではワインが1種類1本まで購入可能ですが、日本酒は販売していません。

小布施ワイナリー訪問記はこちら

「ソガ・ペール・エ・フィス サケ エロティック ヌメロシス」

長野県産美山錦100%使用で59%精米です。毎年3月から4月くらいだけ呑むことができる小布施ワイナリーで造る日本酒はすべて長野県産美山錦を使った生酛造りで、酵母はここで復活させた旧協会1号~5号酵母と6号酵母(新政酵母)のみ。酵母の番号が酒名の最後についています。これは「ヌメロシス」なので6号酵母となります。1~5号酵母は現在ほとんど使われていない酵母ですが、それは酒造りの際にクセがあるという理由からでした。小布施ワイナリーはあえてそのクセに挑戦し、毎年進化を続けているわけです。

味わいとしては酸味が立っています。甘味は少なく、ドライな辛口白ワインのようといえばわかりやすいでしょうか。ですが、口の中で転がしていると心地よい甘味が感じられて、とても美味しいです。

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