「寒菊 電照菊」出荷時期を調整した超限定おりがらみ

今回は、千葉県山武市松尾町で1883(明治16)年創業の寒菊銘醸「寒菊 電照菊」です。

寒菊銘醸について

山武市は2006年に4つの町が合併して出来た市で、蓮沼海浜公園があり九十九里浜に面しています。寒菊銘醸の最寄り駅はJR総武本線松尾駅で、松尾町はその蓮沼町の隣にある内陸の町です。レギュラー酒は「総乃寒菊」「総乃九十九里」「OCEAN99」などがあり、クラフトビール「KUJUKURI OCEAN」も醸しています。越後の「越の寒梅」のように房総ということで総乃という枕が付いているのでしょう。酒米は五百万石、山田錦、雄町、愛山、千葉県の酒米などを使用しています。

「寒菊 電照菊」

山田錦100%使用で50%精米です。「超限定おりがらみ生原酒」ということで、ガス感バッチリでグイグイいけるやつです。開栓直後はラベルのように夜を華やかに彩るイメージがありますね。若干苦みのある柑橘系のジューシーな味わいから少し甘味がやってきますが、基本はスッキリ系です。ガス感が減ってくると甘味がもう少し立ってくると思います。

ちなみに電照菊とは、花芽ができる前の時期に電照し、人工的に日照時間を長くすることで開花時期を遅らせる栽培方法で、菊の需要が最も多い、正月から春のお彼岸の間に出荷できるようになったということです。夜中に光を当てているさまが幻想的だそうです。酒の「電照菊」も出荷時期を調整して、一番いい状態にしてあるのだと思います。

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