「上川大雪」創業2年で北海道金賞受賞酒を醸す蔵

今回は、北海道上川郡上川町で2017年創業の上川大雪酒造です。まだできたてほやほやといった酒蔵ですが、なんと創業2年後の2019年4月、札幌国税局新酒鑑評会 純米の部で「上川大雪 特別純米・吟風」が金賞を受賞するという快挙。猛スピードで北海道を代表する酒蔵となっています。

杜氏の川端慎治氏は伝説の能登杜氏、農口尚彦杜氏時代の菊姫酒造をはじめとして、福岡・群馬・岩手の蔵で働いて名を上げていきました。その川端氏が出身地の北海道「金滴酒造」で杜氏をしていたところに、一緒に蔵を立ち上げようと誘ったのが、蔵元の塚原敏夫氏です。三重県で休眠状態となっていた酒蔵を買い取って上川町に移転しました。

上川町は旭川の東に位置し、北海道のど真ん中よりちょっと北というところにあり、有名な観光地では層雲峡温泉があります。酒蔵の近辺にはレストランやカフェも造られ、レストランでは「上川大雪」が供されるという、日本酒蔵を中心とした地方創生の形が作られています。

地方創生ということですので、使われる酒米は北海道産の「彗星」「吟風」「きたしずく」、大雪山系の水で純米酒のみ醸されています。

そのなかで「上川大雪 純米吟醸 吟風」北海道産吟風100%使用で50%精米です。北海道の日本酒は辛口が多いイメージですが、こちらはほんのりガス感の爽やかなのどごしの後、甘味がじわっと残ります。ずっと喉を通っていてほしいくらいの爽やかさです。何杯でも呑めてしまいますね。

これは「而今」を呑んで以来の、久々の衝撃酒でした。東京では取扱店は少ないですが、酒蔵のオンラインショップで購入できるようですので、なくならないうちに呑まれることをオススメします。

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