蔵前国技館で飲める日本酒

今回はちょっと趣向を変えて、稀勢の里、高安、御嶽海も4連勝で盛り上がっている大相撲のための蔵前国技館で飲める日本酒の話です。ようやく3横綱もそろい踏みで、千秋楽まで期待が持てますね。

私も2回ばかり蔵前国技館で相撲を見ることができていますが、そのたびに呑みすぎてしまい、結びの一番くらいになりますと、なんとなく見ている感じになってしまっています。

それはなぜかというと、弁当や地下で焼いている国技館の焼き鳥が、安いのになぜかたいへん美味しいので、酒が進んでしまうわけです。

ということで、国技館の日本酒ですが、やはり灘の老舗が入っていますね。

ひとつは兵庫県西宮市にある辰馬本家酒造が造っている「黒松白鹿」です。徳川家綱の時代、1662年創業ですから350年以上経っています。蔵元から湧き出る「宮水」が見つかったことで、酒造りを始めました。その宮水を使用し、契約農家に作ってもらった山田錦で日本酒を醸している蔵です。

写真は「黒松白鹿 吟醸 生貯蔵酒」。国技館仕様のラベルなので、自社HPには載っていませんが、同等のものを見ても使用米はわかりません。国産米、醸造アルコール使用でさっぱり味です。

続きまして、沢の鶴。最近は「さわーのーつーるー」というCMを見ませんが、国技館には生きています。当然、ボトルも国技館仕様です。沢の鶴株式会社は兵庫県神戸市灘区にあります。こちらは1717年創業、米屋を営む初代が、副業として酒造りを始めたそうです。そのため純米酒・米だけの酒にこだわり続け、純米酒の売上げは第1位だそうです。沢の鶴が醸す山田錦の純米酒などには「※」マークが入っていますが、このマークは沢の鶴が作ったようで300年前の看板に「清※酒」という意匠があります。

写真は「沢の鶴」ですが、使用米、精米歩合などもありませんので、内訳はわかりませんが、醸造アルコールは添加されているのではないかと思われました。どちらかというと国技館では白鹿のほうがいいかという感じです。このほかに焼酎やワインなどもありますが、そこまで飲めませんでした(笑)

白鹿、沢の鶴ともに大企業なので、少量生産はなかなか出来ないでしょうから、少なくとも国技館仕様ではなく、山田錦を使った吟醸を飲んでみたいですね。沢の鶴には「SK-33」という酵母がありますし、山田錦を長年使ってきたノウハウがありますからね。両社ともとても美味しい日本酒を作れるポテンシャルを秘めていると思います。

 

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