「東魁盛」自社田産五百万石で仕込む千葉の酒

今回は、千葉県富津市で1793(寛政5)年創業の小泉酒造です。蔵元は代々、初代創業者の小泉平蔵を名乗るという伝統の蔵ですね。メイン銘柄は東魁盛です。千葉県はけっこうな米どころでもあります。ということで、自社田で五百万石を作っており、酒造りに活かしています。使用水は一部の人には有名な「マザー牧場」でおなじみの鹿野山系の良質な水を専用の井戸からくみ上げて使用しているということです。

「東魁盛 純米吟醸 五百万石 瓶火入れ」自社田産五百万石100%使用で55%精米です。開栓するとメロンの香りがふわっと広がりました。エステル香を高める協会1801酵母を使っているようです。味も期待できます。口に含むと火入れながらかすかにガス感があり、フルーツの酸味、旨味、軽い甘味がありキレもよく、美味しいです。

もちろん五百万石だけではなく、山田錦ほかの酒米も使用しています。千葉県の酒は辛口の旨口が多いイメージでしたが、「総乃寒菊」とともにこれは流行りの味わいです。これの生酒も呑んでみたいですが、オススメの一本となりましたね。

ちなみに小泉酒造は自社の敷地内に「ソムリエハウス酒匠の館」という東魁盛やリキュールの試飲、販売を行う施設を開設し、年中無休で営業しているそうです。お近くを訪れた際は立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

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