「一本義」恐竜のまちで醸す福井県の酒

今回は、福井県勝山市で1902(明治35)年創業の一本義久保本店です。主力銘柄はもちろん「一本義」。もともと農業を中心として林業・生糸業・機業などで生計を立ててきた久保家が、隣の酒蔵が廃業するということで買い取ったのが始まりだそうです。そのときに付けた酒名は「澤乃井」でしたが、東京で歴史ある「澤乃井」があることを知って、勝山藩小笠原家の御用酒銘であった「一本義」を譲り受けて名付けたということです。

一本義久保本店のある勝山市は、福井県と石川県の県境、白山のふもとにあります。市のHPを見ると「恐竜のまち」とあり、「かつやま恐竜の森」という恐竜博物館もあるようです。もともと福井県は恐竜をウリにしている県ですが、このあたりが化石が多く出ているのかもしれませんね。

ということで、「一本義 秋之純米酒 ヒヤオロシ」です。福井県産五百万石100%使用で65%精米。フルーツのような香りがするひやおろしで、福井県の酒っぽい濃厚な味わいにキレのある甘味があります。後味はスッキリで、最初のフルーツの香りが口の中に残ります。いい意味で独特なひやおろしですね。

東京でなかなか見ることのなかった一本義で、たまたま訪れた酒屋で巡り合えました。ラベルが非常に見にくいので最初はなんだろうと思いましたが、目をこらしてみると「一本義」だったので、久しぶりに出合えたということで即買いしました。

細かい箔押しで、けっこう高価なラベルだと思いますが、もう少し見やすくしていただけるとありがたいです(笑)

 

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