「磯自慢 しぼりたて吟醸生酒原酒」アル添が生み出す日本酒の粋

今回は、静岡県焼津市で1830(天保元)年創業の磯自慢酒造「磯自慢 しぼりたて吟醸生酒原酒」です。

磯自慢酒造について

日本百名山のひとつ、南アルプスの間ノ岳を源泉とする大井川伏流水を使って醸されています。15年ほど前に一度、磯自慢酒造を訪問させていただいたことがあります。家付き酵母によって品質が左右されるのを防ぐために仕込み蔵がすべてステンレスで作られ、完全な温度管理を行っていると伺いました。また、吟醸酒に醸造アルコールを添加することで味わいにキレが出るというのも磯自慢で知りました。磯自慢酒造の寺岡洋司社長によって、現在人気の「獺祭」「九平次」「新政」「写楽」などのNEO日本酒(こういう呼び方は嫌かもしれませんが)の基礎を造っていただいたといっても過言ではないと私は勝手に思っています。

「磯自慢 しぼりたて吟醸生酒原酒」

東条産山田錦100%使用で、麹米50%、掛米55%精米、醸造アルコール添加です。フルーティな香りにキレのある吞み口ですが、米の旨味やほんのり甘味を感じ、王道の美味しさです。

私が日本酒を呑むようになったのは、この「磯自慢」によるところが大きいのですが、味に迷いが生じたときに原点回帰する場所があるのはとてもありがたいことです。

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