「天の戸」亀の尾を使った純米吟醸2酒

今回は、秋田県横手市の浅舞酒造「天の戸」で酒米「亀の尾」を使って醸した2本です。「亀の尾」はもともと新潟県の久須美酒造が復活させた幻の酒米ですが、現在は秋田県で多く栽培されています。「天の戸」は秋田県産、かつ、蔵から5キロ以内で『JA秋田ふるさと酒米研究会』が栽培した米を使っていますので、この「亀の尾」もそのなかのひとつです。

白いラベルは「純米吟醸 亀の尾仕込 天の戸」秋田県産亀の尾100%使用で55%精米、秋田県酵母のAK-1で醸しています。火入れですが、香りがよく、後味がスッキリしていて、ほんのり甘味のあとに少し苦みが感じられます。

黒いラベルは「天の戸 天亀 純米吟醸〈亀の尾〉槽雫生原酒」秋田県産亀の尾100%使用で55%精米、こちらは生原酒ですので、米の旨味を強く感じます。槽搾りで、それも雫の部分だけを瓶詰した逸品です。こちらのほうが好みですが、東京ではほとんど流通していないそうです。

この「天の戸」を始め、「まんさくの花」や「阿櫻」「秋田誉」など、秋田の酒蔵でよく使われるようになっている亀の尾はすでに幻の米ではなくなっているかもしれませんね。

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