「鍋島 Blossoms Moon」但馬強力を使った、米を感じる酒

今回は、佐賀県鹿島市の富久千代酒造「鍋島 Blossoms Moon」です。Blossomsですので、例年桜の季節に発売されるこのお酒は本来ならとっくに売り切れているはずのものですが、まだ残っていました。大人気の「鍋島」でもこうなのですから、コロナ恐るべしです。

「鍋島 Blossoms Moon」但馬強力100%使用で50%精米です。使用米の「但馬強力」は1925(大正14)年、兵庫県朝来市内にあった兵庫県立農事試験場但馬分場が、鳥取県の酒米「強力」を取り寄せて品種改良したもので、昭和初期には一世を風靡した人気酒米だったそうですが、栽培が難しいということで姿を消していました。その「幻の酒米」を2000年に兵庫県立農業試験場で復活させたのが現在の「但馬強力」というわけです。

「強力」らしく、まず米の風味を感じます。米の旨味、酸味が来て、割とガツン系のお酒です。鍋島っぽいかと思いきやそうではありません。お燗にしても美味しそうです。昔の人は日本酒に米の味を求めていたのかもしれませんね。

「鍋島」は基本ラインのほかに小出しでいろいろな種類を出されていますが、呑めるのが愉しみなのでありがたいですね。

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