「醸し人九平次 EAU DU DESIR 別誂・純米大吟醸」日本酒の未来を拓く希望の水
今回は、愛知県名古屋市で1789(寛政元)年創業の萬乗醸造「醸し人九平次 EAU DU DESIR 別誂・純米大吟醸」です。
萬乗醸造について
萬乗醸造(ばんじょうじょうぞう)は、主屋・旧精米作業場・瓶詰作業場・元蔵・中蔵・新蔵・白米倉庫・離れ・土蔵・内井戸・旧仕込蔵及び樽修理場・外井戸は国の登録文化財に指定されています。このなかに内井戸、外井戸というのもありますが、現在は仕込み水として使っておらず、長野県との県境まで湧水を汲みに行っているそうです。酒米に関しても、兵庫県黒田庄での米作り、フランス・カマルグ産の米を使った酒造り、ワインのブドウ造りを始め、酒蔵の凝り性な感じがとてもよくわかります。
「醸し人九平次 EAU DU DESIR 別誂・純米大吟醸」
兵庫県産山田錦100%使用で35%精米です。35%精米ですが、華やかな香りにバランスのいい甘味と酸味、旨味を感じ、ワイングラスで温度変化を愉しむ間もなくグイッと飲み干してしまいます。
「EAU DE DESIR」は”希望の水”の意で、停滞の続く日本酒界の希望も表しているのかもしれません。