「自然郷」今は楽器正宗のルーツとなる酒

今回は、福島県西白河郡で1865(慶応元)年創業の大木代吉本店の「自然郷」です。大木代吉本店といえば、現在大人気の「楽器正宗」を醸す酒蔵です。もともとは「楽器正宗」を醸していたのですが、四代目大木代吉蔵元が「越の寒梅」にインスピレーションを得て醸し始めたのが、自社で無農薬栽培をしている酒米を使った無農薬純米酒「自然郷」です。現在は五代目大木雄太氏が蔵元となり「自然郷」がメインの銘柄となっています。

「自然郷 特別純米 BIO荒走り」福島県産夢の香100%使用の60%精米、無濾過・無加水で仕上げたあらばしりなので少しおりがらみです。こちらを呑んで、まさに「楽器正宗」の元になっていると感じました。乳酸系の美味しそうな香りにおりがらみのフルーティな甘味、旨味、ガス感。「楽器正宗」と違うのは少し酸を感じたところでしょうか。後味にほんのり苦みもあり、非常に美味しいです。

BIOというのは「Bio presavation」のことで、高温糖化山廃もとを応用し大木代吉本店独自の製法で醸すことをいうようです。なんだかよくわかりませんが、「人々が長年にわたり食品として何ら有害作用もなしに食べてきた植物、動物あるいは微生物起源のバイオプリザバティブを効果的に活用しようとする保存法」ということだそうです。自然の力を利用した感じですかね。

いずれにしても、「自然郷」「楽器正宗」ともにリーズナブルな価格設定でコスパ抜群です。これを呑まない手はありませんね。

 

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