「玉乃光」純米酒にこだわる伏見の酒蔵

今回は京都市伏見区にある1673(延宝元)年創業、玉乃光酒造です。伏見の酒蔵として有名ですが、月桂冠や黄桜とは少し離れた丹波口駅が最寄り駅で、もともとは和歌山市で創業し、昭和24年に伏見に移転、現在に至ります。

玉乃光酒造は1964年に業界に先駆けて純米酒を復活させ、現在も純米酒だけを醸しつづけています。また、使用米は山田錦、雄町、祝、美山錦などを扁平精米で使用し、伏見の水で醸しています。扁平精米は米の形のまま精米し、心白がきちんと残るようにできる方法です。

東京では、東京駅八重洲地下街にある「玉乃光酒蔵」がおなじみです。私も何度かうかがったことがありますが、店で呑める玉乃光は料理に合っていて美味しいです。

ということで「玉乃光 純米大吟醸 備前雄町100%」です。もちろん雄町100%で50%精米、鈍く輝く金のラベルが高級感を演出しています。香りはアルコールっぽいですが、口に含むと雄町だけに酸味と甘味を感じます。後口はスッキリとしていて、食中酒にいいのではないかと思います。

同じ「雄町」でも、醸し方でいろいろな味わいになるのは日本酒の面白いところですね。

玉乃光酒造は純米吟醸を紙パックや缶で出していたり、酒粕を使ったフェイシャルパック「1673」を販売していたりといろいろなチャレンジをしています。これからもどんどん日本酒の新しい世界を開拓していっていただきたいです。

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