「林 純米吟醸 美山錦」富山県で最も古い蔵が醸す新しい酒

今回は、富山県下新川郡朝日町で1626(寛永3)年より酒造りを始めた記録がある林酒造場です。酒蔵があるのは新潟県との県境、海岸沿いに走る国道374号沿いにあります。それもそのはず、ご先祖が1602年頃に関所に勤めていたということなのです。朝日町は北アルプス朝日岳が由来となっていて、反対側の海岸は翡翠が採れるヒスイ海岸で知られる美しいところです。仕込水は酒蔵で自噴している立山連峰からの伏流水を使用しています。

仕込水のこともあって、富山県で最も古い酒蔵の代表酒は「黒部峡」です。こちらは呑んだことがありませんので、ここでは林洋一代表と林秀樹杜氏の名を冠した「林」です。五百万石や出羽の里などを使って極少量を醸しているものですが、今回は「林 純米吟醸 美山錦」長野県産美山錦100%使用で55%精米です。

非常に綺麗なお酒です。澄んだ甘味にほんのり酸を感じます。林杜氏は山形県の上喜元で修行されていたということで、綺麗な日本酒はお得意なのではないでしょうか?

初めて味わいましたが、新潟にも近いので、富山の力強さと新潟の軽さが融合した絶妙な旨さでした。

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