「雪男 本醸造」江戸時代のベストセラーから生まれた酒

今回は、新潟県南魚沼市の青木酒造「雪男 本醸造」です。青木酒造といえば「鶴齢」が有名ですが、この「雪男」も第二の柱として成長しているようです。蔵元の先祖にあたる江戸時代の商人で随筆家の鈴木牧之が記した江戸時代のベストセラー『北越雪譜』に毛むくじゃらの怪獣のようなものが書かれていて、それがラベルになっています。

この鈴木牧之という人ですが、魚沼に記念館があるほどの方で、『北越雪譜』だけでなく『東遊記行』『西遊記行』『苗場記行』『秋山記行』など紀行文を記し、江戸の人々に雪国の暮らしを伝えたという功績があるそうです。

ということで「雪男 本醸造」五百万石・こしいぶき使用で65%精米です。「鶴齢」はフルーティなイメージがありますが、こちらは新潟の酒のイメージに近い「淡麗辛口」です。スッキリした旨味に少し酸味があり、魚の脂を流すにはピッタリの味わいです。

ラベルと名称から「キワモノ」かと思っていましたが、きちんとした歴史と背景があるお酒だったんですね。認識を改めた次第です。

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