「神蔵 純米大吟醸 無濾過・無加水・生酒」愛山なのに愛山が前面に出ていない酒

今回は、京都市左京区で1726(享保11)年創業の松井酒造「神蔵 純米大吟醸 無濾過・無加水・生酒」です。

松井酒造について

酒蔵は京都御所と鴨川を挟んで反対側にあり、京阪出町柳駅と神宮丸太町駅の間という好立地です。このあたりにはなかなか酒蔵はないのですが、280年間この地で営業を続けています。なぜかというと、現在は酒蔵はマンションの1階にあるからです。コンパクトなスペースで酒を醸すため、設備は最新のものがそろっており、一年を通じて酒造りができるようになっています。大量に造られるわけではないので、貴重な酒と言えますね。他に「京千歳」「富士千歳」「金瓢」などの銘柄を醸しています。

「神蔵 純米大吟醸 無濾過・無加水・生酒」

愛山100%使用で50%精米です。写真では読みにくいですが「神蔵は加水しておりません。また、一切ろ過を行っていないため麹由来のほのかな若草色を帯びています。」とあります。麹由来が若草色とは京都っぽいですね(笑)。若草色の愛山ですが、愛山らしく甘味があります。ですが、後味はスッキリしていますので呑みやすいです。

ラベルに「C6H12O→2C2H5OH+2CO2」(最初の2以外は小数字です)とあります。グルコースがエタノールと二酸化炭素に分解されるという、アルコール発酵の化学式ですね。→のところに酵母が作用するのだと思います。さりげなく勉強になりますね。

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