「上喜元 純米大吟醸 be after」期待が高まるスペシャルブレンド

今回は、山形県酒田市の酒田酒造「上喜元 純米大吟醸 be after」です。新型コロナ禍でいろいろな企画商品が出されていますが、これもそのひとつです。「すこしずつ日常を取り戻せるように、明るい未来を追い求めたい」と願いを込めて名付けられました。

「上喜元 純米大吟醸 be after」兵庫県産山田錦ほか酒造好適米を50%精米で醸したR1BYの純米大吟醸をブレンドした逸品です。いつものように四合瓶2本に分けていると、リンゴのような爽やかな香りが漂ってきて、期待が高まります。ブレンドなので、シュワシュワ感はありません。テイスティンググラスに注いで香りをかぐと、洋ナシっぽい香り、口に含むと、キレイな水のような感じ。甘味はあまり感じません。いつもの上喜元を想像するとちょっと違います。軽口なままスーッと喉を過ぎていきました。冷えすぎかと思い、一升瓶に少し残っている常温部分を足してみましたが、少し甘味が出るだけで軽口な感じは変わりません。私にはちょっと上品過ぎる味わいでした。

そして、翌日、翌々日と味わってみると、あいかわらず軽やかではありますが、徐々に甘味、旨味が増してきています。なのに、喉ごしは軽快。渋み、苦みとは無縁のキレイな水感はそのままです。これは期待が高まります。残りは四合瓶一本分ですが、少し冷蔵庫で寝かしてみたいと思います。

毎年発売される、タンクの残りをブレンドした「翁」は上喜元のレベルの高さを感じられる旨味、甘味がありますが、これは上品過ぎましたかね。ですが、値段がとてもリーズナブルなので、日本酒が苦手な人には最高の一本になると思います。

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