今年も味わえました「醸し人九平次 うすにごり」生酒
今回は、愛知県名古屋市の萬乗醸造から年一回、特約店限定で予約されたぶんだけ出荷の「醸し人九平次 うすにごり」です。予約期間はけっこうありましたので、入手しやすかったですね。「九平次」といえば先日、NHKーBSの「SAKE革命~日本酒が世界酒へ~」でも登場していました。「カマルグに生まれて」というお酒もあるように、フランス産の米を使って日本酒を醸し、世界に打って出ている酒蔵です。
そんな「九平次」が年に一回「生酒」を数量限定で発売しているのが「醸し人九平次 うすにごり 黒田庄産 山田錦」です。黒田庄産山田錦100%使用で精米歩合は非公開です。昨年も購入して味わっているのですが、そのときの印象は「香りはグレープフルーツとまでは行きませんが柑橘系で、口に含むと軽い甘味と苦みがあります。酸はさほど強くありません。後口はスッキリしています」とあります。(黒田庄に関しては、上記リンクで説明しております)
今回は、ヤクルトっぽい乳酸菌飲料のような香りにガス感があります。甘味はあまりなく酸味があり、苦みは微かにあるかなというくらいで、昨年とはけっこう違っている感じですね。しかしさすがの味わいで、アルコール度数16度なのにグイグイいってしまうほど美味しいです。ラベルにも「極力お早めにお召し上がりください」とありますが、心配せずともお早めに召し上がってしまいますね(笑)
写真を見ていただくと、ガス感がおわかりかと思います。また、澱がけっこうあって白濁しています。
「九平次」はキレ味と旨味が特徴だと勝手に思っているのですが、これは唯一「ゆったり、まったり」味わうことができる一本だと思います。
「甘美な時間(とき)を予告する」。
とラベルにもありますが、休日の午後、ワイングラスでゆっくり味わうのにピッタリな「九平次」です。