「月山」日本酒が苦手な人にも薦めたくなる島根県の酒

今回は、島根県安来市広瀬町の吉田酒造「月山」です。月山というと山形県を思い浮かべますが、山形県には月山酒造の「銀嶺月山」があり、ただの「月山」は島根県の日本酒なんです。酒名の由来は、広瀬町にある月山富田城が建つ、やはり月山という山ですが、その年の一番良い仕上がりの酒を「月山」と名付け、一番樽(=最高の酒)として殿様へ献上していた歴史があることからだそうです。

吉田酒造では、「島根県名水百選」で硬度0.3の超軟水を使用して酒造りをしています。硬度がある程度無いとミネラルが不足して酵母の活動を妨げることになりますので、超軟水の酒造りは困難を極めることとなります。島根県や鳥取県の山陰地方にはガツン系の日本酒が多いですが、超軟水のおかげで端麗旨口と真逆の味わいを醸し出しています。

「月山 ひやおろし 純米」島根県産五百万石使用で70%精米です。華やかな香りは控えめでとても飲みやすく、ひやおろしにしても旨味が増しますが吞み口スッキリです。究極の食中酒として今の時期オススメです。

「月山 特別純米 出雲」島根県産五百万石使用の60%精米です。ワイングラスで美味しい日本酒アワードの最高金賞を獲得した一本です。洋食にも合うやわらかい味わい。華やかな香りに軽い吞み口です。

蔵元の吉田智則氏は、自分の名を冠した「智則」という銘柄も醸していますが、どちらも日本酒の香りや味が苦手な人でも美味しく呑める銘柄だと思います。そんな方にオススメです。

 

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