「姿 純米吟醸 愛山」地元産山田錦から始まった酒

今回は、栃木県栃木市西方町で1811(文化8)年創業の飯沼銘醸です。メイン銘柄は「杉並木」ということですが、有名な日光杉並木のある日光例幣使街道に面した西方町にあることからだそうです。仕込水は男体山を水源とする大谷川の伏流水ですので、日光の酒と言っても過言ではありませんね。

その飯沼銘醸が地元西方産「山田錦」を使用し、搾ったままの姿の酒ということで醸し始めたのが「姿」シリーズです。現在は「山田錦」だけでなく、「雄町」「五百万石」「ひとごこち」「彗星」「きたしずく」「吟風」などでも醸されていて、なかでも看板となりつつあるのがこの「愛山」です。

「姿 純米吟醸 愛山 無濾過生原酒」岡山県産愛山100%使用で55%精米です。硬質でフルーティな香りに酸を感じます。ほどよい甘味に旨味がミックスされ、喉をキレイにしてくれる感じで消えていきます。ラベルは地紋の入ったメタル系の箔となっていて、力が入っていますね。

基本的には自社田を含む地元の「山田錦」や「五百万石」をメインに使用。また、同じく地元の栃木農業高校と契約し、そこの生徒が作った「山田錦」などで「杉並木」ブランドの日本酒を醸すなど、地元の発展に寄与しようという想いのある蔵です。それにしても、自分たちが作った米でできた酒を呑めない高校生はかわいそうですね。

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