「一歩己 純米吟醸」進化と深化を続ける酒

今回は、福島県石川郡古殿町の豊国酒造「一歩己 純米吟醸」です。2011(平成23)年から醸し始めた「一歩己」もすでに9年。これから仕込む酒は10年目になりますね。地元の美山錦を使い、バリエーションも出さず、通年商品と季節商品で4種類をひたすら極め続けている銘柄です。

ひたすらこだわっている「一歩己」ですが、おなじみとなっている蔵元の矢内賢征氏による裏ラベルの文章は変わっているようです。

ということで今年の「一歩己 純米吟醸」福島県産美山錦100%使用で55%精米です。メロンのような香りにほのかな酸味、甘味としっかり旨味があり、少し苦みを感じてスッキリとキレていきます。醸造当初の2~3年はずいぶん進化したと実感できましたが、ここまでくると高値安定といった感じでよほどの舌でないと、進化ぶりがわからないですね(笑)

進化より深化を求め続ける矢内蔵元のこだわりはとても好感がもてるものです。引き続きのチャレンジに期待しております。

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