「美冨久」甲賀で醸す三連星の地元酒
滋賀県の家呑みシリーズ第3弾は甲賀市の美冨久(みふく)酒造です。甲賀市というとあまりイメージがわきませんが、東海道53次の50番目「水口宿」というとわかりますでしょうか? 滋賀県はなかなか行く機会がないものですから、実は私はあまりピンときていません。甲賀・伊賀の忍者でも有名ですが、場所はわかりません。
そんなこんなで地図で見てみると、ロシアW杯で活躍したサッカーの乾が出た野洲高校がある野洲やJRAのトレセンがある栗東と亀山、四日市の間にある町ですね。53次の東海道と東海道本線・新幹線は通る場所が異なっているので、寂しくなってしまった町が多いのだと思います。ただ、滋賀県の酒蔵の3分の1が甲賀市にあるといいますから、米どころなうえに、かつては繁栄していたということなのでしょう。ちなみに以前ご紹介した「笑四季」も甲賀市にあります。
水口宿はわかりませんでしたが、美冨久酒造は「三連星」を醸す酒蔵として知っています。平成29年に100周年を迎えたということで、今年は101年目になる蔵です。昔ながらの天然醸造法「山廃仕込」と、現代の技術の粋を極めた「吟醸仕込」で醸していて、毎月月末にはそれも昔ながらの量り売りをしている、伝統を大切にしている蔵ですが、「三連星」はやはり現蔵元・藤居範行氏の思い入れのたまものでしょうか(笑) それでも一度、地元酒の「美冨久」を飲んでみたかったので、ネット購入したのがこちらです。
近江乃地酒と書いてあります。滋賀県産酒米を100%使用している70%精米の純米酒です。アル添ではないので、ピリッとくることもなくスーっと喉を通っていきます。辛口ではありますが少し甘味もあり、飲みやすいです。HPには載っていないので、ネット酒店の別注品なのかもしれません。もしかしたら量り売りかも!?
酒蔵見学も随時受け付けているようですので、東京からは行きにくいですが、行ってみたい酒蔵のひとつです。
美しい冨久(福)を呼ぶということで名付けられた美冨久だけに、上のラベルもシンプルで素敵ですが、話題の「三連星」でも美しいラベルにこだわりをもって醸されているのも当たり前ですね。