「三千櫻 純米 九頭竜」幻の復活米で醸す酒
今回は、岐阜県中津川市の三千櫻酒造「三千櫻 純米 九頭竜」です。「三千櫻」といえば”愛山の魔術師”と呼ばれるほど精米歩合違いの日本酒を醸していますが、この酒米・九頭竜は1954年に愛知県で作られ、その名の通り九頭竜川が流れる福井県で主に栽培されていた酒米で、2003年を最後に作られなくなっていました。
それを福井県春江町の「上江(うわえ)ファーム」が作付し、2015年3月丸岡町山久保の久保田酒造がお酒にしてから毎年作付が行われています。粒が大きく、山田錦に匹敵する玄米量だそうです。
あの難しい「愛山」使いの名手が醸すのですから、間違いない味わいに昇華されています。
「三千櫻 純米 九頭竜」九頭竜100%使用で55%精米です。ほどよい香りにやわらかい味わい。キレイな呑み心地で後口スッキリです。
ラベルは三千櫻の名前が目立たない黒地に黒字にしていながら、桜の花はキレイな色で印刷されています。やはり桜をウリにしている酒蔵だけのことはありますね。ただ、蔵の近所には桜はないということですけれど(笑)