「雨後の月 純米大吟醸 白鶴錦」スッキリ辛口すぎる広島の酒
今回は、広島県呉市で1875(明治8)年創業の相原酒造です。寳剱酒造と同じ、野呂川の伏流水を使って醸しています。メインの銘柄は「雨後の月」で、徳富蘆花の随筆から採ったそうです。他に、「金泉」「不二若竹」などの銘柄もあります。
「雨後の月 純米大吟醸 白鶴錦」白鶴錦100%使用で48%精米です。白鶴錦は、清酒の生産量ナンバーワンを誇る「白鶴酒造」が作った酒米です。山田錦と同じく「山田穂」と「渡船」を交配させて作った兄弟米といったところです。山田錦のふるさととされる兵庫県多可郡多可町中区東安田地区と、なぜか東京銀座のビルの屋上で栽培しています。そんな白鶴錦を使って醸した日本酒が話題となっていますね。
ただ、この「雨後の月」に関しては、スッキリ辛口ですが、旨味が感じられず、正直好みではなかったです。超辛口好きの方は好きかもしれません。
山田錦の万人受けする美味しさに対抗するために、いろいろな酒蔵に使ってもらって可能性を模索してほしいですが、いかんせん高価です。幅広く呑んでもらうために、もう少しこなれた値段にしていただきたいです。