「泉川」ごぞんじ廣木酒造の地元酒

今回は福島県会津坂下で文化・文政年間に創業、廣木酒造本店の「泉川」です。あれ「飛露喜」じゃないの? という方もいらっしゃると思いますが、創業から醸されている銘柄がこの「泉川」です。地元優先出荷銘柄なので、なかなか東京で購入できません。

そんな「泉川」ですが、11月に登場する一番手の新酒「泉川 ふな口純米吟醸 本生」会津産五百万石使用で50%精米です。

「飛露喜」に負けないフレッシュさと旨味、甘味が感じられる非常に美味しいお酒です。廣木酒造では、あえて会津産の五百万石が使用されています。

現在の廣木健司代表がまだサラリーマンをされていた当時は、この「泉川」も価格で勝負の経済酒で、もっぱら北海道へ出していたそうで、かなり厳しい経営環境だったということです。その蔵を継ぐ決断をし、大手の酒蔵では大量生産しにくい無濾過生原酒で勝負しようと試みたのが「飛露喜」でした。

「十四代」の高木酒造にならい、杜氏を置かずに自らが酒造りにたずさわって醸した「飛露喜」。その後はコンテストで数々の入賞を果たし、現在では手に入りにくい銘柄のひとつとなっています。

そして今ではチャレンジャブルな「飛露喜」だけでなく、地元酒「泉川」で「ほっとする味わい」を醸し、二つのラインを見事に並列させていますね。

さらに廣木代表の立派なところは、その技術を自分だけではなく、地元の後輩に惜しげもなく伝授しているところです。震災で風評被害にもあった福島県ですが、現在では手に入らない「写楽」や「廣戸川」「ロ万」「一歩己」などの若い力が台頭してきています。私的にはどれも好みなので大歓迎ですし、このブログを読んでいただいている方にも自信をもってオススメします(笑)

廣木酒造もしくは会津の酒屋さんに行くと買えることも多いようですので、気候のいいときに訪れて心ゆくまで味わってみたいですね。