夏でも美味しい日本酒はいかがですか?
毎日暑いですね。こんなときはビールや缶チューハイ、はたまた下町ハイボールなど、冷たくてシュワシュワして甘くないお酒をついつい選んでしまいますね。
しかし各酒蔵は、消費量が激減してしまう夏に合わせて、低アルコール度数にしたり飲み口スッキリにした日本酒を用意しています。飲んだ後に残る甘ったるさが少ないことに加えて、ビンの色が透明だったり、青だったり、ラベルはもちろん青や緑、花火の絵など涼しさを感じさせるパッケージが多いです。
低アルコール度数の日本酒というと、さきにもご紹介した「賀茂金秀」の13度があります。そのほかには、人気の埼玉県南陽醸造の「はなあび12度」という製品もありました。他の蔵もテスト的に低アルコール度数のものを出しています。それぞれ飲みやすいのですが、安定してレギュラーで出している「賀茂金秀」が購入のしやすさも含めてベストチョイスですね。
飲み口スッキリはたくさんあります。ラベルのペンギンが涼しさを感じさせる京都は木下酒造の「Ice Breaker」はロックで美味しく飲めるようにアルコール度数は逆に17度~17.9度と高めです。そのせいか、蔵元のHPではロック、冷酒に加えて上燗も推奨されています。夏にお燗もなかなかハードルが高いですが、純米吟醸を燗づけすると乳酸が立って、極端に言うとヤクルトのような味わいになります。純米吟醸や純米大吟醸を燗で飲むのに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、その酒の実力がわかるので、ぜひ試していただきたい飲み方です。
そのほか、度数は15~16度と定番のものですが、蚊取りぶたがかわいい山形県天童市水戸部酒造「山形政宗」夏の純米。ラベルを見ているだけで夏を感じますね。もちろん味もスッキリ旨口の保証付きです。
そして、富山県の富美菊酒造「羽根屋」の夏吟。この富美菊酒造はすべての日本酒を大吟醸と同じ手間をかけて造っており、今年のフランスの日本酒コンクール「kuramaster」では、「羽根屋 純米大吟醸 富の香」「羽根屋 純米大吟醸 煌火」がプラチナ賞を受賞するほどの出来です。
また、スパークリング日本酒やうすにごりなども飲み口がすっきりしているので夏向きと言えるのではないでしょうか。
日本酒ブームとはいえ、年々消費量が下がっているのは事実です。なかでも夏場の落ち込みは酒蔵にとって悩みのタネとなっています。試行錯誤して醸されている「夏の日本酒」を飲んで応援しませんか?