「高千代」自社栽培、自社精米で醸す新潟県の酒蔵

今回は「山間」とともに新潟県で新しいチャレンジを続けている高千代酒造です。南魚沼郡で明治元(1868)年創業の高千代酒造は、日本百名山の巻機山のふもとにあり、その伏流水で、山の名を冠した「巻機」、もちろん社名の「高千代」などを醸しています。大河ドラマで有名になった直江兼続の名を冠した「兼続」とドラマの名前「天地人」なども醸していましたが、現在HPでは紹介されていません。

高千代酒造では使用米を種子生産から自社栽培、契約栽培しています。また通常、酒蔵はコスト面の問題もあって、精米を外部の精米所に委託するのが主流ですが、平成21年度に導入した自社精米機で精米しています。精米所が混み合う米の収穫時期でも、自社だけなので余裕があるため、時間をかけてていねいに精米できることが酒造りのアドバンテージとなっています。高千代酒造の精米で特徴的なのが扁平精米です。扁平精米とは、米の形に添って削っていく精米方法で、丸く削っていく普通の精米とくらべて、雑味になる部分を効果的に削ることができます。

Takachiyo 59シリーズ

以上のようなさまざまなアドバンテージもあって醸されているのが、今回ご紹介する「高千代」の限定醸造品「Takachiyo」純米吟醸です。日本各地の酒米を59%精米し、使用酵母は平成18年(2006)から頒布されている1801号です。現在は大吟醸酒用の酵母として多くの蔵で使用されています。黒地のラベルにさまざまな色の箔押しで名が冠されているスタイリッシュなお酒です。

まずは2017年の「AIMACHI」。愛山22.5%、雄町77.5%という贅沢なブレンドです。

 

2018年はCHAPTER ONEが一本〆、TWOが愛山、SEVENが雄町です。

飲めていませんが、THREEが上にもある愛山と雄町のブレンド、FOURが花吹雪、FIVEが森のくまさん、SIXが美山錦、EIGHTが一本〆と雄町のブレンド、NINEがなくて、TENは2017年版では愛山と一本〆のブレンドです。

ところで「一本〆」という酒米が登場していますが、これは「豊盃」と「五百万石」を掛け合わせたもので、一時は新潟県でよく使われていたようですが、精米や水分管理、麹づくりの難しさから次第に扱う蔵元も少なくなり、新潟県からの原原種を委譲され、高千代酒造のみで種から全ての管理を任されています。

なので、一本〆の日本酒は高千代酒造の酒でしか飲めません。

ふつうの「高千代」はこちら。純米のにごりです。

新潟県なので基本は端麗辛口な味わいですが、そこを元に伏流水と扁平精米で澄んだ旨口の味わいが生み出されているわけですね。今後も新潟県の日本酒を変えていくような新たなチャレンジに期待しています。

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