「風の森 愛山 純米大吟醸しぼり華」低精米の酒蔵が大吟醸で醸す一品
今回は、奈良県御所市の油長酒造「風の森 愛山 純米大吟醸しぼり華」です。低精米の80%シリーズが有名な「風の森」ですが、愛山では50%精米の純米大吟醸として商品化されました。ひさしぶりに裏ラベルを見て驚いたのが、洗米、蒸米、麹、酒母、醪、上層、瓶詰、出荷の担当者名までが明記されていることです。
一般的に会社の代表者と杜氏くらいは入っていると思いますが、社員とともに「風の森」という作品を作り上げているという思い入れの現れでしょうか。
さて、愛山100%使用の50%精米「純米大吟醸しぼり華」ですが、開けたてのピチピチ感は感じられませんでした。酸味とフルーティな香りは健在で美味しいです。
「風の森」は定期的に呑みたくなる日本酒です。毎度毎度その期待を裏切ることはありません。私見ですが、同じ愛山なら80%精米の純米酒のほうがいいのではないかと思いました。「ピチピチの愛山」という他の酒蔵ではなかなか出せない味わいですからね。
いずれにしても、「風の森」にはどんどんチャレンジをしていただきたいです。低精米であれだけの味をだせるのはすばらしい技術だと思いますので。