「日高見」石巻の魚と鮨に合わせる究極の酒を目指す蔵

今回は、宮城県石巻市で1861(文久元)年創業の平孝酒造です。現在の平井孝浩社長が大学卒業後に東京の会社に就職して2年経った1987(昭和62)年、前社長であるお父さんが蔵を閉めると伝えにきたことで実家を継ぐことを決意しました。もともと「新関」という酒が主力銘柄でしたが、ジリ貧になっていたため新しい銘柄で勝負することにし、日本書紀に記されているこの地方にあったとされる伝説の国にちなんで「日高見」と命名しました。

それからは、「魚でやるなら日高見だっちゃ!」の追求と日本酒と鮨の相性を全国に広める事を目標にし、とにかく魚、寿司に合う吟醸酒の開発に勤しみました。

その名の通りの商品がこちら「日高見 本醸造」ひとめぼれ100%使用で60%精米です。脂ののった石巻の魚に合わせるにはやはりキレがいいことが一番です。ということでアル添の日本酒度+5、酸度1.3の辛口本醸造というわけです。魚やウニ、カキ、ホヤが描かれたラベルのこの酒はまさに魚に合います。魚に合わせて呑みましたが、ウニ、カキ、ホヤに合わせて呑んではいないので、こちらは想像です(笑)

そしてこちらは「日高見 純米初しぼり 干支」。吟風100%使用で60%精米、日本酒度+2、酸度が1.7と上の一本よりは酸味があって旨味がありますがやはり辛口です。初しぼりですが無色透明で、香りはそれほどありません。魚だけでなく肉にも合います。

東日本大震災では被災もしたようですが、宮城県の日本酒として確固たる地位を築いている「日高見」。旨い辛口酒をこれからも期待しています。

 

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