「乾坤一 特別純米辛口」ササニシキ由来の旨味が抜群の酒
今回は、宮城県柴田郡村田町で1712(正徳2)年創業の大沼酒造店「乾坤一 特別純米辛口」です。創業当初は「不二正宗」という名前でしたが、1870年に現在の「乾坤一」と改称されました。
大沼酒造店について
村田町というとあまりイメージがわきませんが、東北自動車道村田ICはなんとなく聞いたことがある感じです。宮城県の南部にあって関東地方や山形方面などを結ぶ交通の要衝で、江戸時代後期には京都・大阪・江戸との紅花交易で繁栄し、町中心部にある蔵の町並みが伝統的建造物群保存地区に指定されています。その村田町でも存在感のある建物が大沼酒造店です。地元産にこだわり、宮城県を代表する飯米「ササニシキ」を原料に酒造りを行い、今では「乾坤一」の代名詞ともなっていますね。
「乾坤一 特別純米辛口」
ササニシキ100%使用で55%精米です。お燗でいただきましたが、酒名どおりの辛口で、飯米由来の米感がバツグンでしたね。魚の内臓やカニ味噌などの臭みを旨味に変えてしまう味わいです。
燗酒も使い方を上手くして、料理を引き立たせることができる証明のような一本です。