「みむろ杉 純米吟醸 渡船弐号」歴史ある蔵元の初チャレンジ酒
今回は、奈良県桜井市大字三輪の今西酒造「みむろ杉 純米吟醸 渡船弐号」です。酒の神様がまします日本最古の大神神社のお膝元で360年の歴史を持ち、ご神体の三輪山の伏流水を使って醸す酒蔵です。
そんな奈良県の歴史ある酒蔵がなぜ滋賀県の酒米である渡船弐号(短稈渡船)というところですが、蔵元が西田酒造、廣木酒造、木屋正酒造などの「酒米を勉強する団体」に加盟したことで渡船弐号(短稈渡船)と縁ができ、創業以来初めてという醸造につながったそうです。
「みむろ杉 純米吟醸 渡船弐号」渡船弐号100%使用で60%精米。スイーティな香りに、やさしい甘味に旨味、少し酸味を感じてスッキリ後口で美味しいです。みむろ杉はおおむね美味しいですが、ご神体の水がいいんですかね。
みむろ杉は今年、「Grazie a Dio グラッツィエ ア ディオ」「Dio Abita ディオアビータ」という、それぞれ雄町、山田錦を使用してアルコール度数13%の原酒を醸しています。今回の短観渡船もそんな新しいチャレンジの一環なのでしょう。
これまで、露葉風、山田錦、雄町を使用して醸されてきた「みむろ杉」ですが、新しい酒米へのチャレンジもどんどんしていってほしいです。