「風翠 kazamidori 純米酒」飯能で醸す「五十嵐」第3のブランド
今回は、埼玉県高麗郡で1897(明治30)年創業、1937(昭和12)年に現在の飯能市に移転した五十嵐酒造「風翠 kazamidori 純米酒」です。
五十嵐酒造について
五十嵐酒造が奥秩父からの伏流水で醸すレギュラー酒は「天覧山」という銘柄です。明治天皇が寄居市にある羅漢山で近衛兵の大演習を閲覧されたことで、羅漢山が天覧山と呼ばれるようになったことで名付けられたそうです。杜氏は、マスコミ界ではおなじみ日本大学芸術学部の出身でテレビ、映画の美術、展示造形等の仕事を経て1998(平成10)年に五十嵐酒造に入社、その後南部杜氏となったという経歴の小林清司氏です。
「天覧山」を直汲みしたのが「五十嵐」ですが、2019年に立ち上げた第三のブランドが【風翠 KAZAMIDORI】(特約店限定)となります。
「風翠 kazamidori 純米酒」
麹米に埼玉県飯能産五百万石、掛米に埼玉県産 彩のみのり使用で65%精米です。無濾過生原酒の直汲みですので、うすにごりのような色味です。しかしながら、香りはあまり強くなく、あえて言うと洋梨系の香りがします。ほんのりガス感があり、酸味と旨味を感じます。甘味はほぼありません。スッキリしていて美味しいです。すごく呑めるヤツです。「五十嵐」と同じ系統かと思っていましたが違いますね。スッキリ系の食中酒な感じです。
裏ラベルにラベルデザインをされた方の名前が書いてあるところは、映像関係の仕事をされていた杜氏の意向なのだと思います。デザインについて主張されるのはまったく賛同します。
ですが、最近の映画のラストのクレジットは異常に長いですよね。あの慣習はなんとかならないかと思っています。