「車坂 純米酒」濃いめの食事に合う熟成純米酒
今回は、和歌山県岩出市で1915(大正4)年創業の吉村秀雄商店「車坂 純米酒」です。レギュラー酒は「日本城」で、新宿三丁目のおでんやさんで呑んだことがありますが、酒屋で売っているのは見たことがありません(笑)
吉村秀雄商店について
和歌山県でも大阪に近い和歌山駅の南を流れる紀の川に沿って走っているJR和歌山線で、東に3つか4つくらい行った岩出駅近くに蔵はあります。紀の川沿いの道は和歌山街道というのですね。街道沿いには江戸時代からたくさんの酒蔵があったということです。その紀の川の伏流水を仕込水に使い、名匠、農口尚彦氏の薫陶を受けた能登杜氏初の女性杜氏、藤田晶子氏が山廃・生酛の酒造りを行っています。
今回の東京オリンピックで新競技となったスケートボードで金メダルを獲った四十住さくら選手の練習場「サクラパーク」を提供したことでも有名になりましたね。
車坂 純米酒
和歌山県産玉栄100%使用で65%精米、2017年12月に出来、2021年4月に出荷されている熟成純米酒ですので、やや黄色いです。口に含むと古酒のような熟成感のある香りと米の旨味が広がります。酸味はありますが、甘味はほぼありません。ということで、ラベルに書かれているとおり、牛筋煮込み、豚生姜焼、筑前煮、餃子、鯖煮付けなどなど、強めの味わいに合う食中酒となっていますね。
和歌山県の日本酒は「黒牛」など強めの味わいが印象にあります。「紀土」は例外なのかもしれませんね。