「會津宮泉 純米吟醸 福乃香」福島県酒の未来を担う酒米

今回は、福島県会津若松市の宮泉銘醸「會津宮泉 純米吟醸 福乃香」です。「福乃香」は福島県で開発された新しい酒米で、山田錦、美山錦をルーツにもつ「出羽の里」と山田錦に改良を加えた「誉富士」を掛け合わせて作られた「福島酒50号」の愛称が「福乃香」となったものです。

山田錦が寒冷地ではなかなか仕込みにくいということで、東北地方ではいろいろな改良を加えて吟醸酒に向いた酒米を作っていますが、そのなかでも最新の酒米のひとつです。扱いやすい酒米ではないと福島県酒造組合のHPに書かれていますが、今年、令和2年から醸造が始まり、福島県の23蔵で仕込みに使われ、そのうちの一蔵が宮泉銘醸なわけです。

「會津宮泉 純米吟醸 福乃香」福島県産福乃香100%使用で50%精米です。香りはそれほど強くありませんがフルーティな感じです。口に含むと甘味があり、ふくよかな旨味、最後に少しアルコールの感じがしてキレて行きます。「冩楽」の蔵なので甘味があるのかもしれませんが、とても呑みやすい一本です。

ただ、山田錦と比べるとまだまだという感じなので、年を経ていくことで味も進化していくかもしれません。楽しみに待ちたいと思います。

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