「旭若松」レア日本酒が多い徳島県で約300年続く老舗蔵

今回は徳島県那賀郡那賀町で1725(享保10)年創業の那賀酒造です。徳島県内で最も長く「最も良好な水質」として清流四国一に選ばれた那賀川の水を仕込み水に使い、全量純米酒で、火入れ原酒、火入れ加水、生酒の3種類のみの生産です。

徳島県には酒蔵も多いようですが、石数も少ないため県外に出荷することが稀ということで、銘柄もあまり知られていません。この那賀酒造も歴史があり、昭和40年代には灘に桶売りをしていたことで1000石もの生産量でしたが、その後1988年から桶売りをやめ、現在でも40石という生産量になっています(那賀酒造HPより)。一石で一升瓶100本なので、4000本ということですね。

手に入れたのは2017BYの「旭若松 純米酒 火入れ加水」で70%精米、酸が少ない10号系酵母を使用しています。うっすらと黄金色がかっていて、口に含むと少し古酒っぽい独特の香りが広がって酸を感じます。後味のキレはバツグンで、若干物足りなさを感じるほどです。自社田では雄町を栽培されているようですが、使用米は明記されていません。

ぬる燗にしてみると酸のなかに甘味が登場します。やはりキレはバツグンです。常温よりこちらのほうがいいかと思います。お酒はぬるめの燗がいいタイプですね。

今回このレア銘柄を手に入れたのは新しい酒屋さんを開拓してみたことからですが、店主さんによるとこの酒蔵のご主人は生酒でも常温で配送してくるそうで、保存方法は酒屋さんにおまかせということだそうです。それだけ自信を持って出荷されているのだと思います。

新しい酒屋さんでまた新しい一期一会の酒に出合えました。これからもアンテナを広げて全国制覇したいと思います。