「一歩己 裏葉柳」低アルコール度数に挑戦した酒

今回は福島県石川郡古殿町で1841年創業の豊国酒造「一歩己 裏葉柳」です。いつもの美山錦と思いきや、蔵元と同じ福島県古殿町「おざわふぁーむ」が作った美山錦ということです。

豊国酒造について

福島県には豊国酒造が2社あり、ひとつはこの「東豊国」「一歩己」、もうひとつは会津にあって「豊国」という銘柄を醸しています。福島県は浜通り、会津、中通りと奥羽山脈と阿武隈高地によって横に3分割されているので、以前は他の地域に酒を卸すことがなかったため、同じ社名となったそうで、二つの蔵には血縁もないそうです。

「一歩己 裏葉柳 純米大吟醸原酒」

美山錦100%使用で40%精米です。「一歩己」としては初のアルコール度数14度の商品です。おまけに特別な米ということでしょう、意匠をこらした箱に入っています。

味わいとしては、ほんのりしたラベルの色合いのような、ほんのり酸味を感じるほんのり甘味で、ほんのりおいしいです。

ちなみに「裏葉柳」は淡い黄みを含んだ薄い緑色のことで、柳の葉裏の薄い緑色を表現した染めの色ということですので、ラベルの色や味わいを表現する色合いということですね。

「一歩己」はこれまで美山錦をとことん極める感じでしたが、ここで新しい一歩を踏み出したということです。これからも続くのかもしれない美山錦の新しいバリエーション、楽しみです。

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