「一歩己 純米うすにごり」4月に呑みたい福島県の酒

今回は、福島県石川郡古殿町の豊国酒造「一歩己 純米うすにごり」です。福島県には豊国酒造が二つあって、一方は会津の会津坂下町に、こちらの豊国酒造は中通りにあるので地元酒は「東豊国」です。

注目されている若手蔵元の一人、矢内賢正氏が2011(平成23)年から醸す勝負酒「一歩己」は「焦らず、急がず、そして弛まず、一歩ずつ」というコンセプトでじっくりと進化しています。ブランドカラーは「一歩己グリーン」です。このグリーンが新しい年度の始まりにピッタリな感じで、4月になったら呑みたくなる一本です。

こちらの「一歩己 純米うすにごり」は、軽いガス感とともに甘味、苦みがあり、グレープフルーツまではいきませんが、柑橘系のフルーツをほうふつとさせます。福島県産の美山錦にこだわり、精米歩合は60%。いい意味での頑固さとはうらはらに華やかな味わい。ぐいぐいと呑みやすい「呑み過ぎ注意」の危険な酒です。

個人的には呑む機会も多い銘柄ですが、意外と東京の酒屋さんでは見ないので、見かけたらオススメの一本です。

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