プレミア価格の日本酒不買宣言!

西日本豪雨では大変な被害が発生し、犠牲になった方も多数おられます。被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い快復、復興をお祈りいたします。

そのなかで「獺祭」を醸す旭酒造が被災し、かなりの量の商品を処分すると発表がありました。現在の日本酒ブームの立役者であり、世界に進出して「SAKE」の文化を広めている功績は素晴らしいと思っています。さらにステンレスタンクやステンレスの蔵で家付き酵母の影響をなくし、温度管理を完璧に行い、杜氏をなくすことによって個の技術に頼らない生産方法を取り、半永久的に同じレベルの製品を生産できるようにしているのも企業体として立派です。

個人的には「獺祭スパークリング」が好みな旭酒造ですが、2017年12月10日の読売新聞朝刊に出した全面広告が有名です。

「お願いです。高く買わないでください」

この17文字に、磨き二割三分の写真と正規販売店の紹介だけというシンプルな構成。実際にプレミアがついて売られていても、蔵元にはもともとの卸値しか入りませんから、中間業者だけがマージンを搾取しているわけです。おまけに正価なら2本買えるような値段で1本購入するのはバカバカしいですよね。ちなみに私はプレミアがついている価格での購入はしたことがありません。あの有名な焼酎「森伊蔵」も苦節13年かかって抽選に当たり、正価で購入しました。13年の日々を思って、一層おいしかったですね。

同じくアーティストのコンサートでも転売防止のために身分証明書がないと入場できなくなっているチケットがほとんどとなっています。こちらも転売業者だけが儲かるようになっているため、アーティストによるチケット転売防止広告が出されています。

コンサートチケットは席に限りがありますが、獺祭は工場が稼働していれば、ある意味無限に生産できるわけですから、正規販売店を訪れて正価で数多く購入することが旭酒造の生産再開の一助となりますし、公式ツイッターでも「すぐに商品がなくなる想定はございません」と発表しています。

東京でいうと京橋は、明治屋でいつでも買えますし、獺祭バーや獺祭STOREなどもある「獺祭の町」です。正価で販売しているネット酒店でもいいですが送料もかかりますので、ぜひお店を訪れて1本でも多く購入し、応援しましょう。

もちろん、ほかにも被災された酒蔵があるかもしれません。そちらも注視していきたいと思います。

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