「刈穂」かわせみが棲む水源で醸す全量槽搾りの酒

金足農の吉田投手は底なしのスタミナがありますね。今日は7三振でしたが、それでもすごいです。非常にスナップの効いたストレートに日大三のバッターは空振りしていました。テレビでは明らかにボールですが、打席に立つとストライクに見えるのだと思います。

ということで、秋田清酒の「刈穂」です。「まんさくの花」よりは金足農に近づきましたが、まだまだ遠いです。

「刈穂」は刈穂酒造が醸している日本酒です。あれ、今、秋田清酒って書いてあったじゃんと思われたかと思いますが、秋田清酒株式会社は子会社として刈穂酒造と出羽錦酒造を持っていて、それぞれが別の銘柄を醸しているというわけです。

秋田清酒は1865年創業ですが、設立は1972年。刈穂酒造と出羽錦酒造が製造した酒やリキュールの販売を主にしています。

一方、刈穂酒造は1913年に酒造業を始めています。「刈穂」の酒名は、百人一首の天智天皇(626年-671年)の和歌『秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ』に由来しています。もちろん天智天皇が秋田に来たわけではありませんが、農夫の辛苦を思いやる天皇の心の歌なので、酒名にふさわしいというわけです。ちなみに天智天皇は大化の改新を行った中大兄皇子のことです。

蔵は奥羽山脈からの水脈が注ぎ、鮭が遡上する雄物川のほとりにあり、蔵周辺は農業地帯となっています。蔵の付近にはカワセミが棲んでいて、刈穂の銘柄のひとつ「かわせみラベル」のもとになっています。「かわせみラベル」はまだ飲んだことがないので、ご紹介するのは「刈穂 純米吟醸 愛山」と「刈穂 純米酒 醇系辛口80」です。

愛山ならではの甘味と酸の苦みが微妙なコントラストとなって、おまけに秋田県の日本酒ならではのスッキリ感があります。私は結果的に秋田県の銘柄を好んで飲んでいますが、スッキリきれい系がその理由だということがわかる一本です。

後者は秋田県の酒米「秋田酒こまち」を精米歩合80%という低精米で仕込んだ酒ですが、食米の「あきたこまち」を改良しただけあって、低精米でも雑味が少なく美味しい日本酒ができます。新潟とはまた一味違う秋田の酒ならではの「端麗辛口」を表現していますね。

刈穂酒造の特徴は酒槽搾りです。全国でも稀なこの方法で全量を搾っていることが、刈穂の味わいの特徴となっているのは間違いありません。酒米も「秋田酒こまち」「美山錦」「めんこいな」「秋の精」などを主に使用し、お燗用の日本酒も多く醸しています。

秋田の風景を見ながら燗酒を飲むのもオツなものですね。

秋田清酒には「やまとしずく」という人気の日本酒もありますが、こちらは出羽錦酒造が醸しているので、またの機会ということで。

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