「Rz55」老舗酒造がチャレンジする新たな酒

決勝戦、残念でしたね。金足農の吉田投手もこの暑さに負けたという感じです。

ただ、大阪桐蔭の選手たちには、連覇のプレッシャーだったり判官びいきの観客だったりの逆境を跳ね返して優勝されたことにおめでとうと言いたいと思います。

ということで、「Rz55」ですが、40年近く前にヤマハのRZ250というバイクがあって、「街道レーサーGO」というマンガになるほど、とても流行していました。余談ですね。

「Rz55」のRzはおそらく醸造元の両関酒造の略称なのだと思います。両関酒造といえば、明治7(1874)年創業、湯沢市にあるので新潟?と思いがちですが、秋田県の湯沢市です。

明治40(1907)年に行われた第一回全国清酒品評会で一等賞を受賞したこともあって、大正には東京に進出しています。最近ではあまり見かけませんが、CMが放送されていた「美酒爛漫」、飲み屋の看板でよく見る「高清水」と同様に東京でも知られている名前なのはそういう歴史があるということなのでしょう。

HPを見ても、酒蔵の建物のみごとなこと。秋田県でよくみられる内蔵があり、酒蔵見学も受け付けているので、一度行ってみたいです。

現在では資本力があってCMもバンバンやっている灘や伏見の酒蔵の一般品に押されていることもあって、なかなか見かけなくなったことで、今風の酒を醸す必要に迫られたのだと思いますが、そこで登場した新しい酒が「翠玉」「花邑」とこの「Rz」シリーズです。写真は一回火入れで「hitotsu-bi Sweet Emotion junmai-ginjo Rz55」秋田県産美郷錦バージョンです。55%精米で醸したこの1本はキレイな甘味の濃厚旨口、両関のイメージとはかなり異なっています。

IWSCでも金賞を受賞している「雪月花」をはじめ、ほとんどが「秋田酒こまち」「美郷錦」で醸されています。「亀の尾」を使って14年貯蔵した純米古酒「SKULL GOLD」なんていう日本酒もあるようですから、かなりのチャレンジ度です。老舗には技術力と資本力がありますので、この酒蔵は今後、かなり面白くなるのではと期待しています。

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